ディズニーシー 新アトラクション ソアリン
東京ディズニーシーの2019年7月23日にオープンした新アトラクション ソアリンはどういう仕組みになっている?
待ち列の見どころは?
今並んでいる場所から体験できる場所までは、あと何分並べばよいか、写真付きで解説します。
どれだけ待てばいいか分かれば、分からずに並んでいるより気持ちが楽でしょう。
またソアリンの建物は博物館になっています。
館内の美術品に隠されたストーリーを紹介します。
ファンタスティック・フライト・ミュージアム
ソアリンのアトラクション入口を抜けると、1901年の世界へタイムスリップします。
目の前に広がる建物は「ファンタスティック・フライト・ミュージアム」という博物館です。
この建物は1815年にオープンしました。
博物館の創設者である「チェリーノ・ファルコ」(CELINO FALCO)の名前が刻まれているところがあるので、探してみてくださいね。
【ここから58分待ち】
このレリーフは、ギリシャ神話の「イカロスの翼」に登場するイカロスと、父親のダイダロスです。
小さく書かれた絵が父のダイダロス。
大きく書かれた絵は息子のイカロスです。
神話によると、父がロウ(蝋・ロウソクなどに使われるもの)を固めた翼を作り、自由に空を飛べるようになったのです。
ただ、太陽に近づくと熱で翼が解けてしまうので、近づきすぎないようにと、父は息子に注意をするのですが
空を飛べた喜びで、イカロスは空高く飛んでしまい翼が溶け墜落事故で亡くなりました。
「成功しても傲慢(ごうまん)になっていると失敗する」という教訓だそうです。
今から3500年前から2900年前に伝えられた話なので、本当に飛べたのであれば人類初の空に飛んだ記録になりますね。
【ここから55分待ち】
鳥の彫像が目立つ場所に飾られています。
この鳥は、この後 アトラクションに関わるカメリア・ファルコという女性にとって大変重要な存在です。
カメリア・ファルコという飛行の研究に情熱を注いだ女性の生誕100周年を記念したイベントの旗が掲げられています。
庭園の奥に見える博物館。
数年後には、この鉄のアーチが草で覆われることでしょう。
【ここから43分待ち】
この先に、石の椅子がサイドにある場所があるので、少し座って休めるかも。
飛行船の発明家たち
階段を降りて、地下の入口へ向かいます。
周りの壁には実在した偉人たちの肖像画が描かれています。
【ここから33分待ち】
アルキタス(ARCHYTAS)は、紀元前428年生まれ、紀元前347年没の古代ギリシアの哲学者
鳥の形をした蒸気ジェットで推進する人類最初の人造自走式飛行機械を設計・製作したと言われている。
その飛行機は200mほど飛んだとか。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(LEONARDO DA VINCI)は1452年生まれ。1519年没の芸術家
1505年頃「鳥の飛翔に関する手稿」などで鳥の飛翔を研究し、ハングライダーやヘリコプターのような飛行器具の概念図を作った。
ベスニエ(BESNIER)はフランスの錠前師。
1678年に両足を飛行器具の端につけバタ足のようにして、空を飛ぶ器具で
屋上から飛び降りて無事に着地したと言われている。
フランチェスコ・ラナ・デ・テルツィ(FRANCESCO LANA DE TERZI)は1631年生まれ、1687年没のイタリア人
1670年に空気より軽い航空機の概念を史上最初に示した。
木製の船体で空飛ぶ船について書いた。
銅板の真空にした球体による浮力で浮かせる概念だが、1710年にゴットフリート・ライプニッツによりこの空飛ぶ船の球体は作ることができないと物理学的に証明された。
バルトロメウ・デ・グスマン(BARTOLOMEU DE CUSMAO)は、1685年生まれ。1724年没のポルトガル人。
軽航空機の概念を考えだした。
1709年に上の絵にある空中船「パッサローラ」の特許申請をした。
燃焼により乗り物を浮かせる気球のようなものを考えだしている。
ジョージ・ケイリー(SIGNOR GEORGE CAYLEY)は1773年生まれ、1857年没のイギリス人
航空学の父と言われる航空工学の先駆者。
1804年までに現代の飛行機と同様のグライダー模型を製作。
1853年にグライダーを世界で初めて飛ばした。
モンゴルフィエ兄弟(FRATELLI MONTGOLFIER)はフランス人で
兄 ジョゼフ=ミシェル・モンゴルフィエ 1740年生まれ、1810年没と
弟 ジャック=エティエンヌ・モンゴルフィエ 1745年生まれ、1799年没
2人で熱気球を発明し1783年に世界初の人を載せた飛行を行った。
推定1600mから2000m上空まで上昇し2kmの距離を約10分ほど滞空した。
【発明家の偉人たちエリア滞在時間 約5分】
【偉人エリアの最後から23分待ち】
ファンタスティック・フライト・ミュージアムの展示物
建物のロビーに入ると博物館の歴史にまつわる絵画が飾られています。
1815年のオープニングセレモニーの様子です。
その横には、テープカットされたテープとはさみが飾られています。
カットしている男性は、博物館の創設者「チェリーノ・ファルコ」です。
航空学に精通していたチェリーノは、自分の飛行に関するコレクションを展示し、人類の飛行へのチャレンジ精神、インスピレーションを称え、多くの人に研究成果を共有しようとしたのでした。
黒い帽子を被った紳士の右側にいる黄色いドレスを着た少女が「カメリア・ファルコ」。
創設者チェリーノの娘で、後に博物館の二代目館長となった人物です。
様々な国のお客様を迎えたときの様子が描かれています。
左上からハワイ、インド、アラビア。左下からロシア、日本となっています。
来訪時期が違うので、周りの木や草花も年を追うごとに大きくなっていますね。
【ここから15分待ち】
レセプション(受付)には、名前・住んでいる地域・コメント?が書かれた受付帳簿や館内ガイドが置かれています。
【ここから9分待ち】
常設展示の部屋に入ります。
ファストパスで入場した人は、この部屋から入ることになります。
アトラクションの入口までファストパス専用のルートになっているので、ファストパスが取れたらほとんど並ぶことはないでしょう。
中央にある石碑は、古代エジプトの記念碑(オベリスク)です。
S.E.A.「探検家、冒険家学会」のモチーフ冒険、発見、発明、ロマンスが彫られています。
上の壁画では世界中の人々の飛行への夢、空想が描かれています。
日本は忍者が凧で空を飛び、それを奉行所の役人が御用と凧で追いかけていますね。
壁には展示物が飾られています。
これは飛行機の歴史ですね。
最初の気球は動物を載せて飛ばしていました。
上空は空気が無い、神を怒らせるなど色々言われていたので、まずは動物実験をしていたようです。
その他にも3箇所の壁では、生物学をイメージしたコーナー、考古学、テクノロジーと合計4カテゴリーの展示がありますよ。
ただ、ファストパスの列で一般待ち列からは残り2個は見えにくいです。
逆にファストパス待ち列からも別の2個は見えにくいです。
この部屋では7分ほど滞在し、いよいよアトラクションの入口へと進みますよ。
※各待ち時間は一例です。運行状況や列の密集度により多少前後します。
目安としてご覧ください。
ソアリンの仕組み
ここからはソアリンの仕組みを紹介します。
ネタバレになってしまいます。
まだ体験していない人は、体験してから読むことをおすすめします。
カメリアの動く仕組み
アトラクションの入口に入るとカメリアの特別展示室に入ります。
正面にはカメリアの肖像画が。
そして、その横には入口にあった鳥の彫像に色が付いたものが飾られていますよ
展示物を眺めていると、なんとカメリアが動き話しかけてきます。
さっきまで、肖像画だったのに、いきなり動き出すのでびっくりしました。
鳥も影になって飛び出したと思ったら、肖像画の中に入るとしっかり絵になって動いていますよ。
とっても不思議ですよね。
カメリアの動く仕組みは、おそらくUSJのハリーポッター ホグワーツ城にある動く肖像画と同じ仕組みでしょう。
つまり、モニターに肖像画風の映像が静止画のように映し出されていて、あるタイミングで動画のように動き出すんですね。
ドリーム・フライヤーが飛ぶ仕組み
ドリームフライヤーは、テラスに出ると9台置かれています。
別の部屋と合わせると全部で18台ですね。
直前の部屋でA、B、Cの3つの入口に分かれて部屋に入ります。
この時1人、2人など微妙な空席が出ると、少し後ろに並んでいる人に声がかかって、先に部屋に入ることができますよ。
(5分ほど待ち時間が短くなるかも)
各部屋に入ると、1番、2番、3番の列に並びます。
テラスに出るときは3番から呼ばれるのですが、3番が一番後ろ。1番がスクリーンに一番近いライドになっています。
1番のライドが一番高いところへ飛んでいきますよ。
高いところが怖い方はクルーに声をかけると3番に変えてくれるかも。
ただし、2番と3番は1番と2番の人の足が上に見えてしまいます。
上を見るとちょっと。。。 な感じがするので、できれば1番に乗りたいですね。